日時:平成19年7月12日 午後6:40〜9:40 場所:武蔵野市公会堂ホール
主催:NPO未来構想戦略フォーラム 後援:武蔵野市、武蔵野市民芸術文化協会
協賛:(財)人間自然科学研究所 NPOローハスクラブ NPO国際技術交流協会
杉並区東倫理法人会 山元学校 未来創庵 アースメディア 世界芸術文化協会
NPO日本筆曲学会 NPOアジア文化産業機構、紘道舘 NPO日韓文化交流協会
ピース・ルネッサンス 他
代表挨拶 大脇準一郎
本日はお出でいただきましてありがとうございます。このフォーラムを主催した動機といたしましては、
第1に 、 日本は文明史的に最も深刻な危機にあると痛感し、日本文明の価値観の大転換を図らな
ければならないと思っております。第2に、新しいものの創造は、共通因子の基盤の上に、異質因子が
出会うことによって生まれます。今回、基調講演をしていただきます磯村先生は、日本文化会館の館長
として日本文化と欧州文化の橋渡しとして活躍された方であり、日本文化の新しい可能性を学ぶことが
できると期待致しております。第3には、日本の文化とは上から下へという流れでありましたが、現代文明
は下から上へ、新しい活気がもたらされています。官が政治を行っていくだけでなく、民もボランティアとして
活動しながら政治に参加することによって、日本により新しい活気をもたらすことができると期待しております。
子供が、親の指先を握っているプログラムの表紙の絵は、“親子の出会いこそ現代文明再生のキーである”
とのメッセージがこめられています。今回のフォーラムは多くのボランティアによって運営されています。
世界は、NGO・NPOの時代へ移行しています。しかし、わが国は、NGOを通じての国際協力の割合では、
先進諸国家比べて、極端に低いという憂うべき現状にあります。私は、未来構想フォーラムの代表を務めて
おりますが、未来構想フォーラムとは市民主導の、自由自在な話し合い、未来へ向けての価値創造の場で
あります。今後共にご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
来賓挨拶:邑上 武蔵野市長
今大会の開催、おめでとうございます。この公会堂は歴史がある。東京オリンピックの際に立てられた
もので、至るところに古さは見られますが、今後、公共施設はただ公共の施設として使われるだけではなく、
町のシンボルとして光を浴びる時代が来てもいいのではないでしょうか。西洋の文化も学ぶべきとは言い
ませんが、日本ならではの建築によって公共施設が、今後、町のシンボルとしても輝いていく時代を期待
するものです。
第一部基調講演 「美しい日本の構想〜世界に愛される日本の文化〜」
磯村
この会の主催者、大脇さんの大変な熱意によってこちらに足を運びましたが、この場に立って少し、
元気を失っている状態であります。アメリカ人は、気温が高いことを「暑い」と表現しますが、フランスでは、
「寒くは無い」と表現します。フランスの文化は、打ち消しがいくつかある文化であります。今回は、
フランスにいた経験をジャーナリストとして、パリで日本の文化がどのように評価されているのか、
時代に分けて考えていきたいと思います。
中世において、室町時代、日本は金や銀の産地としてヨーロッパに知られていました。コロンブスの
時代には金のなる国として見られていましたが、一番注目を浴びたのがジャポニズム運動といわれる
ときであります。1874年、日本では幕末から明治時代に入る時代であり、文化として一番の功績が
あるのが浮世絵であります。当初東インド会社や列強と日本は鎖国という建前の中、通商を行っており、
漆や金銀細工といわれるものがヨーロッパに も売られていました。
その時代にパリの印象派の画家たちが 、日本の浮世絵に衝撃を受けました。画家たちは、所狭しと
日本の版画をかざり、まねをするようにして自分の絵の中に版画を取り入れる画家もいました。そうした
印象派の人たちが日本の浮世絵に衝撃を受けた、日本かぶれ、ジャポニズムの誕生であります。
ゴッホが弟のテオにあてた手紙の中に 、 江戸の町人の天才画を ???日本人の色彩感覚と
デッサンの速さは 、驚くべきものがあると言っています。江戸、町民の下町の暮らしぶりが、
フランス人の心に響くものをもっていました。徳川の栄華と言われた250年間の鎖国の中においても 、
フランス人たちは、江戸町民の暮らしぶりを浮世絵というものを通じて感じ取っていきました。ただ、
何事にも裏があり、浮世絵の印象があまりにも強烈であるために、浮世絵以外の日本文化のすばらしさ
に気がつかなかったという現実があります。その文化に気が付いたのがアンドレ・マルローである。
彼は作家としてだけではなく、美術家としても視点を持っていました。浮世絵の影響があまりにも
強かったために、日本には他にすばらしい文化が無いと思っていたのに、他にすばらしい文化がある。
ということを主張し、ジャポニズムに目がくらむのではなく、すばらしい本質的な日本の芸術に目を向け
なくてはいけない。百済観音もすばらしい文化の一つであると主張しました。マルローは、日本のすばら
しい精神性に魅了されたのであります。
マルローに一番影響を受けたのが 、ジャックシラク、フランス前大統領であります。シラク前大統領が
いかに日本に詳しいか、お相撲が好きで、それは日本好きのほんの一面。様々なお話の中でシラク
前大統領が日本好きであったことが 、うかがい知ることができます。つまり、日本の過去の遺産と
いうものは 、エリート的な有識層にも通じているということです。
では現在はどうでありましょうか?
現在はネオ・ジャポニズムといわれるほどのものであるでしょう。フランスの辞書には「Cool」という言葉が
載っています。この言葉は独特のニュアンスを持っています。世界が崇拝するクール・ジャパン。
フランスにおいてはこの数年来ジャパン・エクスポというものが大変な人気を持っています。今や日本は
大衆文化の超大国であり、ハリウッドをしのいだとも言われるほどであります。つい先週末にもフランスで
ジャパン・エクスポが行われました。漫画、アニメからテレビゲームなどがあり、日本の武道は、テニスを
しのぐ個人スポーツとなり、剣道、合気道、空手、そしてコスプレもまでもが人気になりました。コスプレとは
漫画の主人公の衣装を着ることです。美少女戦士、セーラー・ムーンの作者も人気であり、大変な騒ぎと
なりました。ジャパン・エクスポには3日間で8万人の参加者が来て、ステージでコンクールが行われます。
また、フランスでは碁が盛んであり、インターネットでも見ることができ、若い人たちの間でも人気を持って
いるものとなっています。また、渋谷ストリート・ファッション、ルーズ・ソックスをパリジェンヌが着ている。
地下足袋、ルーズ・ソックスが流行り、折り紙、書道、生け花、お茶も行われ、すし、焼き鳥、ソース焼き
そばまでもがパリで味わうことができ、そのエクスポは全て実行委員会からすべてのスタッフがボランティア
で運営されています。日本政府が携わっているわけではなく、参加するフランス人たちは完全な庶民、
12歳から20歳までの人、女性が60%となる。どうしてこのような庶民が日本文化に興味を持っているか
と言うと、フランスの人たちは、グローバル化と言う名の淡色のアメリカ型文化に飽きを感じ、画一化された
文化に飽き飽きしています。
フランスにおいて宮崎狂といわれるほどの宮崎駿が人気を呈しています。なぜ日本の文化がすばらしいのか
と言うと日本の漫画やアニメは、子供から大人まで楽しめ、ロマンにあふれているから、そしてアメリカの物の
考え方の単純さから比べると、特に宮崎作品のように情緒があり、心に伝わって来るからと言えるでしょう。
これらがフランス人にたまらない魅力となり、日本文化はフランス人の心を捉えているのです。日本文化は、
癒し的要素を持っています。人気の原因は、単一化したマクドナライゼーション、アメリカ文化をフランス人は
嫌うからなのです。
さて、この現象をどのように評価するかというと、過去の遺産、浮世絵とは江戸末期のヒップホップカルチャー
であります。日本において深みにかけていて、浮世絵という文化、ポップカルチャーは一過性の文化であると
評価する人も多くいますが、今、考えることはそれらの文化のプラス面です。第一には 、ほとんど全ての人が
大人になって幼児体験を語ります。ガキの文化であると言っても、多くの著名人までもが幼児体験を語ります。
それらには相乗効果というものがあります。これは様々な面に現れており、3月に市川團十郎親子がパリで歌
舞伎の公演を行いましたが、回を追うごとに聴衆の理解度は増し、日本文化への理解度をうかがい知ることが
できました。2番目に、新しい階層が日本の文化に興味を持ち始めています。貧しく、教育も十分ではない階層
にまで、裕福ではない日本の文化に親しみを感じてきているという背景が見受けられます。3番目に、日本はこ
れまでハードは得意でありましたが、ソフトは駄目だと言われてきました。しかし、このポップカルチャーに関しては 、
日本のテレビゲームは85%から90%が世界において人気を増しています。ハードだけではなく、ソフト面でも
影響も上昇中と言われてきているのです。
これらの人気は 、第1回目のジャポニズムで印象派に感銘を与えたのとは違った印象を与えています。
文化というものを生活面にも拡大させた生活文化、芸術だけではなく、生活方式の総合を文化というので
ありますが、これが完全に市民権を獲得し、食の日仏の交流となるのです。現在、フランスの一流三ツ星
レストランで日本食の影響を受けないレストランは無いと言われています。あるいは衣服。世界において
日本のファッションが一つの地位を獲得してきています。そして住居も今、一番フランスで高い評価を得て
いるのが日本の建築であります。国際コンペの際には日本の建築家が賞をとる時代となっており、もう一つ、
世界の賞賛を日本が得ているのが、町の清潔さ、犯罪率の低さ、麻薬率の低さです。また、日本の国鉄の
すばらしさは時間の正確さ。去年の日本の国鉄の遅れは平均18秒という、世界的に脅威の正確さを誇って
おります。フランスにはストがあり、多くの機会において電車が止められます。そしてタクシーの質、コンビニの
機能、宅急便の便利さ。日本人は格差があると言いますが、世界と比較してみたら差は無いといっても過言
ではありません。
日本、天国論。これは日本が天国であるといってもいいだろうというものであり、他国の目には天国と映る
のが日本の現状であります。裏を見れば多くの問題を抱えている日本の社会ではありますが、日本はエア
コンつきのパラダイスにいると表現されます。日本は空調で保たれたパラダイスにいるのであり、温室で
育ったひ弱なパラダイスであるとも見ることができます。
さて、未来を見るときに、比較文化論的に考察してみれば、比較文化、異文化、異質なものの融合によって
良いものが生まれます。日本の歴史においてもそのようなものが伺い知ることができます。しかし、これまでの
比較文化論、日本においては欠如の比較文化論が多く言われてきましたが、日本が豊かになるにつれて、
逆欠如の比較文化、日本生活文化論が言われてくるようになり、日本にあって他国には無い文化について
論じられる時代に移行してきています。
バレンタインデーは日本にあって世界には無い文化です。イタリアにはありますが、それは制度が違います。
また、自動販売機、清涼飲料水。これもまた日本にしかないもので、本質的にはお花見、紅葉狩りなど、
日本にあって世界に無い文化が多く存在しています。自然を愛でる心。
日本の生活文化というものが世界に向かって多く発信できるものであるのです。それがどこまで持つのか
といったら、それは大変な問題となり、1969年ウッドストックに集まったヒッピー文化の集まりです。日本の
ポップカルチャーもそうなるのではないかという危惧に対して、文化というのは価値観であり、普遍的な喪失
理念に裏付けられたものであるということが重要な一点ということができるでしょう。
日本が普遍的な価値観で世界に顔向けすることができるのは、相手が違うことによって寛容になる文化でも
あり、これがすばらしい文化といわれています。日本の多重信仰の文化、日本人の優れている他者への気配り
もフランスで定評があります。世界が期待する日本らしさ、普遍的な価値のあるもの。日本の単なる生活文化で
はなく、価値観的なものを世界に生み出す時期としてみることのできる時代として認識することができるでしょう。
第2部 パネル・ディスカッション 「新しい文化・平和の創造を目指して」
司会:司(松本道弘), 小(小松昭夫), 磯(磯村尚徳), 柿(柿崎弘治) (敬称略)
司:最初に磯村さんにフランス語で「あいつには器がある」ということをなんと表現しますか?
磯:品格がある、グラスがあるとフランス語では表現しますね。
司:本日のディスカッションのテーマは 、日本を活気付ける一途とは何であるかということとしていきたいと
思います。小松さんにはビジネス的に、柿沢さんは政治家として今の政治家に物申す、磯村さんには
NHK、ジャーナリストとして一言お願いします。
小:先ほどの磯村さんのお話、未来に対する普遍的な価値。私は島根県の出雲というところで生まれましたが、
平和ということはこの出雲に原点があるのではないか。と思わされました。加害者大和朝廷、被害者出雲
大社がそれぞれを祭り上げている、それらが一つになったのが君が代という歌に現れている。怨念を鎮魂化
するという日本の文化から、次は昇華する、怨念、恨みを天に帰すというプロジェクトを行うことが重要であり
ます。北東アジアが果たす役割、人類が滅亡するのか、繁栄するのかという時代に移行しているのであると
思われます。
柿:私は江戸、日本橋の生まれ、私で5代目の葛籠屋の倅であり、日本の伝統的文化の家系に育ちました。
江戸のど真ん中で育てられました。今年の初めに居を八ヶ岳に移しました。それは自然と触れ合う、自然に
どっぷりと浸かる時間を持ちたいと思ったからでございます 。
日本が誇れるものについて、 それは磯村先生とほとんど同感なのですが、私が政治家になってからいくつ
かのスローガンを発しましたが、世界が江戸化する、江戸ナイゼーションという言葉を繰り返し使ってまいり
ました。江戸の300年の平和な時代は 、世界でも珍しい時代であります。江戸幕府は様々な誤解もあり
ますが、中央集権でありながらも、地方自治、各藩を尊重してきた時代でありました。江戸時代の文化は、
世界の中で最も優れていたのではないかと思います。
江戸時代の人口が当時の世界で一番多く、清潔さでありました。日本は汚物を肥溜めにいれ食物とし、
リサイクルの文化がありました。同時に環境、においてはリデュース、リユーズ、リサイクルが行われておりま
した。これらの典型的都市が江戸でありました。江戸時代の日本の社会的システム、多様な文化が地域には
しっかりと根付いておりました。また、環境問題においては日本は江戸時代から人口稠密であったため、取り
組んできたのであります。ノーベル賞をもらった“もったいない”という言葉があります。江戸 ナイゼーションで
世界が平和になるのです。人口過密な日本列島ですが、聖徳太子の時代から“和を持って貴し”とする。それは
個人主義の時代には失言となったかもしれませんが、それぞれの分を心得て、それぞれが自分を生かしてきた
のであります。皆、誇りを持って仕事を行っていたのが江戸時代であります。富士山のようにトップが一つでは
なく、八ヶ岳のように個性が際立つ時代。
また 、日本人は無宗教、信仰観があいまいであると捕らえてきましたが、八百万の神を見据えるという観念が
これからの紛争を解決していくことができる時代であると思います。過去において、世界宗教者平和会議を行って
おりましたが、今はもっとそれぞれの宗教のリーダーが平和について語りあうことが必要であると思われます。
また、宮崎駿の人気の源は、人間と自然の共存ゆえであります。日本が環境問題のリーダーとなって行き、
日本人が持っている自然との共存という自然観を訴えていくことが大切であると考えます。
磯:日本のマスコミの報道にがっかりしています。アメリカの見方は堂々たる主張がされていますが、フランスの
イラクへの報道はアメリカの意思もあり、日本では報道されていません。日本社会においてはテレビが王様と
なっており、恥ずかしい国、日本です。日本は権力に対してあまりにも弱すぎます。全てのマスコミは右により
過ぎています。宗教の問題、自然の問題。私は愛知万博を招致する演説を行いましたが、あれは自然の英知
に学ぼうという内容でありますが、その思想はイスラム教や他の宗教にとっては受け入れられがたい内容で
あります。
司:日本の経済について一言お願いします。
小:理念とは?八百万の神。自由ということをアメリカはよく言うが、自由というものを仮に仮定してみました。
論理的に議論する、そして平等。それら二つを満たすことによって自由を保障するとします。日本の神道は、
老子の道教とのミックスによって生まれました。日光東照宮というのは家康の意向に背いて作られたとい
言います。徳川家康、豊臣秀吉、源頼朝が祭られています。敵、見方であったのに、一緒に祭られている
日光東照宮には誰もが建設の際、反対することができなかったのではないでしょうか。それが江戸文化が
生まれた一番の原因ではないかと思うのです。また、日本の中の役割が朝鮮半島との間で見えてくる
のではないかと思います。
司:政治に対して一言お願いします。
柿:現在第一線にいる方がもったいないと思います。政界を見ていて寒々しい思いです。しかし、若い人たちに、
フランスのサルコジ氏のように日本も若いリーダーが世界に出たらいいのです。私は日本人は多神教の世界
に生きるべき、21世紀の後半、平和が到来するのは宗教共存時代であると思います。
聴衆(金昌南)意見:日本においてぜひ日本がリーダーとなって、むしろこの場がリーダーとなって世界の宗教の
リーダーが平和について語り合う場を創っていって欲しいと思います。
柿:ヨーロッパには欧州共同体があるが、東アジアには東アジア共同体が必要ではないかと思われます。
日本、韓国、中国の共通文化があり、それぞれが過去において教えあった文化があるので、それらが
対等に話し合うことができたらと思います。
聴衆:今、日本だけでなく世界が緊迫しておりますが、日本の平和憲法が改正される方向性にあります。
日本、世界の希望である平和憲法に対して政治的観点、経済的観点でご意見をお伺いしたいと思います。
小:私は倒産経験から起業したのでありますが、災いを福にする、生命科学というもの、それが自然との共存
であります。自然界の中から有害のものを有益に変えるのが裏日本であると思われます。たとえば下水処理
から一切のゴミを出さないということ、環境を事業化するということ。健康の事業化の時代が来たのです。
そして次にはコンセプト・コンテンツ。情報発生職、映像で持って国境を越えて理解する時代が到来している
のです。そして怨念、恨みを感激と感動に変えるということ。そのためには韓国と北朝鮮、そして裏日本の
活躍が必要であると考えます。
柿:平和憲法を変えようという人は少ないと思います。軍隊を持てる、自衛隊の認定など、そのようなことを書く
ことであり、日本の平和憲法が失われることは無いと思われます。
質問:自然に対して。人間を生かしている自然、それらに畏敬の念をもって観るというについてどう思われますか?
柿:宗教的会議を日本がホストとなって会議するということが重要であると考えます。
質問:日本のこれからの活性化はいかにしたらなせると思われますか?
磯:アメリカからの心理的従属から解放されるということ。
司:国家の品格がまかり通っておりますが、日本の気概。日本は海の国、島である。島では品格ではなく気概。
右でも左でもなく、外から来た人たちを抱きこんで一緒になってやっていくということが大切であります。
日本はもう一度多神教、海で。われわれの島を守るために他の島を守るということ、それが武士道の復活で
あると考えます。
閉会の辞;副実行委員長 一色
本日はありがとうございました。みなさまの意識の高い状態で会を主催できたことをうれしく思います。世界人権
宣言を起草された方が日本に来て、すぐに来たのが美術館でありました。日本の足元にはすばらしい文化が
あります。現在は力であり、未来は理想であります。力の内容が 問われているのが現代であります。これこそ
文化の力、芸術、そして教育の力、そして感じる力であります。一人ひとりの生活文化の中で、今日の話された
内容をもっと掘り下げていって欲しいと思われます。本日は誠にありがとうございました。
(文責;重広貴美)
※上記の速記録は当日のボランティア43名の内、ブラインドタッチで記録できる重広さん(文教大学国際
学部学生)が特技を生かし講演をいきながらメモしてくださったのものです。詳しくはDVD、Video,『日本
講演』小冊子をご覧ください。