2012.03.23 岡山大月師自宅  Voive 大月師2012.03.23:10:00

大月宗明先生 80才の大月宗明師の超人的パワー [2012年01月08日(Sun)]


正月3日に、思わぬ人が突如、我が家に現われた。筝演奏家・作曲家で有名なあの大月宗明師である。近くに来てから、携帯で連絡を取り我が家に着いた。昨年、宗家を息子さんに譲って、時間の余裕が出来、暮れから宮城県に来ていたとのこと。昨年の9月に大阪中之島公会堂でお会いして以来の再会である。岡山から東北へは車でチョコチョコ気楽に来ている。80才とは思えぬパワーに無条件で、驚かされる。

茶の間の炬燵で99才の母を交えて話に花が咲いた。もっとも母は耳が遠いので適当に合図地を打つだけ。師は驚異的な博学でどの切り口からでも盛り上がる。貴重なお話で私だけが聞いただけではもったいない。なので、ここに断片的であるが記しておきたい。

筝の面では東京芸大邦楽科の4月採用の1期生で、入試では宮城道雄、中之島欽一師らの前で「春の海」を演奏。尺八パートを口ずさみながらの演奏に試験官は驚いたという。宮城道雄師を知る最後の生徒となった。父親は盲目となり当道会筝曲の一派を立ち上げ、筝を五線譜で教えることを始めた。

以下⇒ http://blog.canpan.info/miyazawakanzan/archive/197

光る海 
20091018-21 第53回小松市邦楽舞踊 光る海 筝曲 大月宗明作曲 成美会 山森雅楽智社中
 
  公演:「日本の感性in 荒川」 『六段』
ほか
    大月宗明 師 
筝曲家・NPO日本の感性21 代表


大月 宗明 氏
1933年岡山市に生まれる。筝曲「日本音楽大道派」宗家,大月忠道()に、東京芸術大学で宮城道雄に師事。1957年全日本邦楽コンクール作曲部門でNHK賞受賞。日本縦断リサイタル挙行。平成元年「大月宗明筝リサイタル」文化庁優秀舞台奨励公演指定。中国,アメリカ,台湾,タイ,フランス,ドイツ,イタリア,フィンランド,スエーデン,スペイン,オーストラリア,等で演奏。国際的に活動。

 1,伝統は時代と共に変化するもの。

 変わらなかったら続きません。続かなかったら伝統にならない。実用性,感動性も持って,
 時代とともに変化しながら、残っていくものです。昔通りのみにこだわっていると、どん どん滅びていきま す。昔通りが全部悪い分けじゃないのです。
 ある部分においてはそれを保ち続けて、そして変えられる部分はどんどん変えて、それが うまくバランス が取れたものだけが伝統となり得る。伝統は変わってこそ伝統です。

 2,「芸術は宗教の母である」

 「芸は「虚」と「実」の皮膜のうちに在り」(近松門左衛門)「虚」と「悟り」こそ、日  本伝統文化の極点と言 えます。
  理解に結びつくものは、「分かるもの」すなわち「実」。「永遠にわからないもの」   ・・これは「悟る」の みです。このために豊かな感性及び、確実な芸術・哲学・宗教など  の追求が重要なのです。超音波な ど今日では常識ですが、音楽を演奏・鑑賞するときに  も、聞こえる音波と、聞こえない音波があります、 聞こえない音は無音として片付けけ   る人も居ますが、聞こえるだけが音ではありません。聞こえない 音もあります。

 3.感性のこと

 感覚を磨き、理解力を養い知識を増して行くことは文明を展開することになる。しかし時 間・空間・大小を 超越した領域などについては計り知る由もありません。「虚」と呼ばれ る「わからない偉大な存在」を否  定することは出来ません。
  人類が創出した「神」のイメージ文化は人々の心のよりどころとして長年現実の世界に 影響を与えてま いりました。しかし、今後のよき人類社会のためには、現在の宗教は,充 分見直すべき点を含んでいます。

 4、客観的自己分析(自主的な反省力)の重要性

 『客観的自己分析』をしっかりやれば、芸術家同士の出会い、異業種交流の会議でも実り  がある。テク ニックなら「術」でいいわけでが、茶道・華道・柔道、と皆「道」を付け  る。我が家が大道派というぐらい  ですから、「道」にはこだわらざるを得ないのですが  、これは教育的な意味とか、気付きを生むための  意味付けと関係があるのでしょう。

 5、豊かさの三基準

  一般市民は豊かさを求めて生きています。豊かさとはなんだろう・・ まず文化資本(知  性・判断力)。 次に社会資本(信用とか肩書)。3番目は経済の豊かさ,上の三つが揃  わなくては豊かとは言えません 。「良いこと・悪いこと」この基準をはっきり考えてお  くこと・・・・これも重要です。 よりよき将来に責任を 持つ・・・・これは良いことです。将  来への無責任は悪いこと。古来「芸は身を助ける」と言われておりま すが、様々な伝承  を研究しお伝えします。              詳細
 さらに詳しくはhttp://www.miraikoso.org/before/81mirai/81mirai.html
               
               http://www.e-gci.org/11gci/11GCImemo/11gcimemo.html