「私たちは、戦後責任を果たすなかで、日本が相手国の韓国、朝鮮とともに 「楽しくゆかいに、持続的に生きられる地球社会の創造」という目的への 第一歩を踏み出し、今を生きる私たちと子孫が尊厳欲求を満たせる環境を つくるためにも先頭に立つことが必要不可欠です。 世界のパラダイム転換 への流れを生み出せる最も大きな機会が訪れています。「和而不同」から 生まれる「和譲」を旗印に、世界恒久平和のモデルをつくり、環境・健康 事業の発展を通じて、新たな人類繁栄の道を拓こうではありませんか。」
平成22年3月15日午後1時から午後4:30、地球市民機構会議室
先回に引き続き、「日本の和」をテーマといたします。
武藤信夫氏の問題提起に対して日本教育思想史がご専門の鈴木博雄氏の
コメントから始めて、参加者のディスカッションを主としました。司会:多田則明氏(ジャーナリスト・農業)
第1部 「真の和の理念を求めて」(理念編)
「武藤氏の“和の再生”の研究につての感想」鈴木 博雄 筑波大学名誉教授 (日本教育史)
1929年(昭和4)大阪生まれ。東京教育大学大学院教育学研究科卒、
横浜国大、東京教育大学講師、筑波大学教授、同大学付属小学校長。
著書:『日本教育史研究』『人間の生き方の探究 近代から現代へ』
『人が育つよろこび』『父親は息子に何を伝えられるか。
偉人たちの手紙』『育つ親なら子も伸びる』「教育の探求」
ほか多数 :コメント:「日本文化の長所と短所」
1、 日本民族の生き残りパターン“和”
2、 “和”を形成せしめた諸要素
3、 和の日本文化の特質
無私, 自然(じねん)謙譲(妥協)、
個別状況主義
4、日本的”和”の長所
国難の克服、近代化の成功、企業の発展
5、日本的“和”の短所
遍的目標の欠如、 国際化の課題(村的体質、身内と世間)
個性・自由・人権の軽視
6、日本的“和”の希望
敬天(一神教と多神教),先祖・伝統と近代化融合
途上国の国づくりに貢献:団結、温故知新、和魂洋才
第3の開国、地球市民、真の国際化
世界平和への貢献:母親的役割、ODAの活用(物から人的・
教育協力へ)
個性、科学的精神の尊重、ホリスティックアプローチの導入
大脇 準一郎 国際企業文化研究所 所長
1943年鳥取県生まれ,ニューヨーク州立大学卒(BS)、早稲田大学、ハワイ大学、
UTS(MD)ホノルル大学(Th. D)等で学ぶ。日本学際会議、21世紀ビジョンの会、
新しい文明を語る会,世界平和教授アカデミー,国際教育研究所等の設立、育成に努める。
70年代:ナショナルゴール研究プロジェクト、80年代:グローバルゴール研究プロ
ジェクトに携わる。この間、国際会議20回以上企画運営。(財)国際科学振興財団主任
研究員、IAUP(世界大学総長会義)日本事務局長、1990年代:コンピューター,工作機械,
衛星通信会社等の常任顧問、ワシントン・インスティテュート顧問、潟Cンタネット・
ビジネス研究所代表、Patent University大学院MBAコース講師、歴任。現在、国際企業
文化研究所・所長、未来構想戦略フォーラム共同代表、カリブ地域、南米地域NGOアド
バイサー、近年は、日本再建、国連と呼応した市民国際協力活動に専念。
第2部「和の精神をどう東アジアに安着出来るか?」
(実践編)
「2010年朝鮮半島と日本列島の使命」
1、人類史上、未曾有の大変動
2、世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る
3、太陽の國 IZUMO
4、東アジアの現状
5、自然状態は、むしろ戦争状態である
6、朝鮮半島と日本列島を核の空白地帯に
7、人類史に対する「戦後責任」
8、ITがもたらす権力構造の変化
9、世界人類の命運を担っている
10、「和而不同」から生まれる「和譲」を旗印に!
小松 昭夫 小松電機産業 梶@代表取締役
1944年(昭和19年)島根県八束郡八雲村生まれ。松江工業高校機械科卒。
地元の農機具メーカーに就職,研究所でコンバインの設計開発に携 わる。
農機具メーカーの倒産を機に退職。1973年小松産業を創業。1994年,
(財)人間自然科学研究所を設立、ベンチャ―ビジネスの旗手として中小
企業研究センター賞,科学技術庁注目発明選定賞,地域活性化貢献企業賞など
数々の受賞。平成13年,中国・孔子文化大学客員教授。