厳寒の候、お見舞い申し上げます。形而下の経済、架空のマネーゲームに狂奔し、バブルが弾けて、
大慌ての世相ですが、単に形而下的方法手段だけで解決できるでしょうか?見えない形而上世界、
文化力、気概が衰退していることこそ最大の危機ではないでしょうか?
長年、一色宏氏はこのような視点からメッセージを送り続けていらっしゃいますが、今回衝撃的
近代文明批判、哲学の超人、ニーチェを取り上げ講話されます。過去の幻影の郷愁にひたるだけ
ではなく、乾坤一擲、全てを否定し、空(無)の彼方にある実相と向き合ってこそ、新しい創造は
生まれます。米国では、いとも気軽にスクラップ・アンド・ビルドが行われています。毎年2桁の
大学や銀行が潰れ、荒廃の中から新しい新芽が雨後の竹の子のように生まれていることに、政府の
過保護下にある日本的甘えの社会に生きてきた小生にとって、強烈なカルチャー・ショック受けた。
この比較文化的バランスシートは措くとして、形而上的世界においても大いに創造的破壊は行われ
るべきと考えています。
生命力を失った西欧近代文明、その根幹を成す、宗教、キリスト教に死を宣言し、文明的命の蘇生の
道を探ったニーチェ、その哲学が齎したプラス面だけではなく、負の面も考察し、新しい時代に何を
求めるべきか?小生も皆様とともに熱い議論に加わることになりました。今、日本に求められる豊かな
構想力、哲学、文化にご関心をお寄せの皆様、万障お繰り合わせの上、ぜひご参席ください。
(なお2月27日予定の中野有氏の異文化コミュニケーションセミナーは延期となりました。)
日頃、雑務に感けていますが、時折はっとするような論説が目に留まることがあります。時間が取れれば
ご紹介いたしたと思っています。また上記のような形而上的議論をするサイトを立ち上げたいと思って
います。ご関心のある方はご一報ください。 以上
平成21年2月吉日 大脇 準一郎 拝
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「人間行動の美学」を統一テーマに、歴史上の人物を取り上げ、その生き 方、苦難をどう乗り切って
いったかを学び、その生き方と重ね合わせて今日 の時代をどう生きていくかを考えそして夢や希望を語り
合う場にしていきま す。
*これまで取り上げた人物:エマソン、田中正造、トルストイ、吉田松陰、 杉原千畝、
ドストエフスキー、日蓮、アンリー・ジュナン、ゲーテ、 安藤昌益、高松凌雲
日 時 : 2月26日(木)18時30分〜 20時30分
講 師 :デザイナー 一色 宏 氏 未来創庵 庵主
プロフィール: 芸術は、人間が積極的に関与する文化現象であり、 デザインは生活文化としての
役割、企業文化の創造にとって重要であるとの認識に立ち、美の哲学と生命尊厳の
思想・理念を根本にコーポレートシンボルを中心に独自のデザイン美学をもって
CIデザインを展開。制作したシンボルマークは世界190ヶ国に及ぶ。
コメンテーター:国際企業文化研究所 所長 大脇 準一郎 氏
プロフィール:「文化は芸術の母、宗教は文化の命」情報過多の現代にあって質の高い情報を
選択しどう再構築するべきか知の哲学が問われている。学際研究、界際の道を
開拓、日本学際会議、新しい文明を語る会、ビジョン21世紀の会、ナショナル・
ゴール、グローバル・ゴール研究プロジェクト創設に中核的役割を果たし、高等
教育を中心とする教育改革に果敢に挑戦。
演 題 :「刺激続ける ニーチェ」
会 場 :「ゆうぽうと」5階 (пF03‐3490‐5111)
東京都品川区五反田8‐4‐13 東急池上線:「大崎広小路駅」徒歩1分
都営地下鉄・JR五反田駅西口徒歩5分
JR大崎駅:西口徒歩7分
参加費 :社会人3千円 学生2千円 (当日会場にてお支払い下さい)
主 催:(株) フロレーレ総合研究所 Tel:044-955-4524
〒215-0021
川崎市麻生区上麻生3-22-91-809
e-mail:代表取締役社長 辻 孝明 <t-tsuji@florere.jp>
協 賛:NPO法人 未来構想戦略フォーラム
“刺激続けるニーチエ” 未来創庵 一色 宏
永遠回帰、神の死、超人、権力への意志、ニヒリズム……既成の価値を攻撃し、学問の範囲を超えて
多大な影響を及ぼしたニーチェ……彼はブッダであったし、アレクサンダー大王であったし、シーザー
やナポレオンだったこともある。これはニーチェ自身が、1889年1月3日、音楽家リヒャルト・ヴァーグナ
の妻コージマに宛てた手紙に、自分で書いていた。 同じ 日に書いた他の手紙では、差出人は「十字架に
つけられた者」(=イエス・キリスト)となっていたリ、「デェオニュソス」(古代ギリシャの神)と
なっていた。この日、ニーチェは発狂したのである。
彼か発狂する以前から、自分は「人間というよりは、ダイナマイト」だと言っていた。
彼の知性は、伝統的な宗教と道徳を冷徹に分析し、解剖し、批判し、硬くこわばった個人の殻を破滅させた
精神の爆薬であった。前代未聞のきびしい批判と暴露によって当時の世間を驚愕させた。 彼の哲学は、
自我の分裂を代償に、徹底して真の自由を求める生命の力の爆発であった。
ニーチェの言おうとしたことは何か、それは、生きることに結びついた解釈の哲学であり、解釈をめぐって
哲学することが生きること、「生の哲学」であった。現代世界はいま最悪のものにとりつかれているが、
それを回避し、逃げるのではなく、“みずからそれを<かむ>勇気を持たなければならない”と言った
ニーチェを共々に語り合いたいものです。
※自由参加(別途料金)ですが講演会の後一色先生を囲んでの食事会をお楽しみ下さい。
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