創立8周年記念・第81回未来構想フォーラム

 展望!移民国家日本 
謹賀新年 皆様のご愛顧を賜り、本会も創立8周年を迎えることが出来ました。

本年もシンクタンクとして日本と世界を元気にする未来構想の創造に邁進いたします
ので、よろしくお願い申し上げます。
さて、50年後には日本の人口は3分の2に落ち込み、9千万人を下回ると予想されてい
ます。そこで長年、出入国管理の公務にあられた坂中氏は、向う半世紀に日本人口の
10%、1千万人の移民受け入れ計画、多民族型国家日本への政策大転換を提言され
各界で注目されています。新年に当り、大月宗明先生のご協賛を得て、日本文化の
伝統の感性に乗って、日本の未来を展望します。万障お繰り合わせの上、ご参加く
ださいますようご案内申し上げます。

  
     
ビラ1
年頭挨拶
講演要旨付
ビラ2
PDFファイルビラのみ
 と き平成21年1月21日(水) 18:40-21:30

ところ:
サンパール荒川 アクセス
     
 Tel:03-3806-6531 荒川区荒川1-1-1

 
参加費:2千円 学生:1千円(外国人:招待)
 
 定 員:210 名 

         
プ ロ グラム
       
 第1部 18:40-20:10
  
オープイング:『春の海』 大月 師 ほか
  
開会の辞 大脇 準一郎、未来構想戦略フォーラム代表
    
「大胆に未来を描こう!」
     国際貢献を可能とする市民運動,ボランティア制度,大学の確立を!

  
記念講演:「人材開国、日本型移民政策の提言」参考論文
       坂中 英徳 氏
 脱北帰国者支援機構代表
                   外国人政策研究所所長

  世界の若者が移住したいと憧れる国の構築に向けて─

T,政策の理念:
移民立国で日本の活性化を図る、日本文明の底力を活かす

U,日本型移民政策の骨格 
  日本人口の10%を移民が占める「移民国家」へ「育成型」移民政策を推進

   1)留学生100万人構想     2)外国人職業訓練制度の新設
   3)外国人看護師・外国人介護福祉士育成プランの推進
  日本型移民政策の基盤整備, 社会統合・多民族共生の施策,
  人道的配慮と移民受け入れ

V, 政府が直ちに取り組むべき事項(現行法下でも,運用見直し,予算措置により,改善)

1)定住外国人の子女教育、外国人教育充実に予算を大幅増額。
2)国が先頭に立って留学生就職支援。入管法上の「定住者」在留資格付与。
3)経済連携協定等看護・介護分野の外国人材の受け入れを大幅に緩和。
4)海外で日本の魅力をアピール、外国人に日本語教育を実施する体制の整備。
5)定住外国人の法的地位安定、永住許可要件を大幅緩和。 
参考資料

 ブレイク:
『真如』(筝),祇園精舎の鐘の音
 
ゲスト・スピーチ 福田祥徳 師 (大阿闍梨)
   
 第2部 20:30-21:20、 21.30終了
  公演:「日本の感性in 荒川」 『六段』
ほか
    大月宗明 師 
筝曲家・NPO日本の感性21 代表

 1,伝統は時代と共に変化するもの。

 変わらなかったら続きません。続かなかったら伝統にならない。実用性,感動性も持って,
 時代とともに変化しながら、残っていくものです。昔通りのみにこだわっていると、どん どん滅びていきます。昔通りが全部悪い分けじゃないのです。
 ある部分においてはそれを保ち続けて、そして変えられる部分はどんどん変えて、それが うまくバランスが取れたものだけが伝統となり得る。伝統は変わってこそ伝統です。

 2,「芸術は宗教の母である」

 「芸は「虚」と「実」の皮膜のうちに在り」(近松門左衛門)「虚」と「悟り」こそ、日  本伝統文化の極点と言えます。
  理解に結びつくものは、「分かるもの」すなわち「実」。「永遠にわからないもの」   ・・これは「悟る」のみです。このために豊かな感性及び、確実な芸術・哲学・宗教など  の追求が重要なのです。超音波など今日では常識ですが、音楽を演奏・鑑賞するときに  も、聞こえる音波と、聞こえない音波があります、聞こえない音は無音として片付けけ   る人も居ますが、聞こえるだけが音ではありません。聞こえない音もあります。

 3.感性のこと

 感覚を磨き、理解力を養い知識を増して行くことは文明を展開することになる。しかし時 間・空間・大小を超越した領域などについては計り知る由もありません。「虚」と呼ばれ る「わからない偉大な存在」を否定することは出来ません。
  人類が創出した「神」のイメージ文化は人々の心のよりどころとして長年現実の世界に 影響を与えてまいりました。しかし、今後のよき人類社会のためには、現在の宗教は,充 分見直すべき点を含んでいます。

 4、客観的自己分析(自主的な反省力)の重要性

 『客観的自己分析』をしっかりやれば、芸術家同士の出会い、異業種交流の会議でも実り  がある。テクニックなら「術」でいいわけでが、茶道・華道・柔道、と皆「道」を付け  る。我が家が大道派というぐらいですから、「道」にはこだわらざるを得ないのですが  、これは教育的な意味とか、気付きを生むための意味付けと関係があるのでしょう。

 5、豊かさの三基準

  一般市民は豊かさを求めて生きています。豊かさとはなんだろう・・ まず文化資本(知  性・判断力)。次に社会資本(信用とか肩書)。3番目は経済の豊かさ,上の三つが揃  わなくては豊かとは言えません。「良いこと・悪いこと」この基準をはっきり考えてお  くこと・・・・これも重要です。 よりよき将来に責任を持つ・・・・これは良いことです。将  来への無責任は悪いこと。古来「芸は身を助ける」と言われておりますが、様々な伝承  を研究しお伝えします。              詳細
  閉会の辞 一色 宏 氏
 
  主催:
NPO法人未来構想戦略フォーラム
 
協 賛: 外国人政策研究所, 天主館
     
NPO法人 日本の感性21,
   
プロフィール

坂中英徳 氏

脱北帰国者支援機構代表、外国人政策研究所所長

19455月生まれ,19703月、慶応義塾大学大学院法学研究科修士課程終了 同年4月法務省入省,1975年に、同省論文募集で「今後の出入国管理行政のあり方について」が,優秀作となり,その後在日韓国・朝鮮人の法的地位の安定を唱えた「坂中論文」と呼ばれる政策提言を法制化し,実現。その後、同局入国在留課長名古屋入国管理局長、東京入国管理局長を歴任,20053月退官,

著書:『在日韓国・朝鮮人政策論の展開』『日本の外国人政策の構想』『入管戦記』ほか


大月 宗明 氏


筝曲家・NPO日本の感性21 代表

1933年岡山市に生まれる。筝曲「日本音楽大道派」宗家,大月忠道()に、東京芸術大学で宮城道雄に師事。1957年全日本邦楽コンクール作曲部門でNHK賞受賞。日本縦断リサイタル挙行。平成元年「大月宗明筝リサイタル」文化庁優秀舞台奨励公演指定。中国,アメリカ,台湾,タイ,フランス,ドイツ,イタリア,フィンランド,スエーデン,スペイン,オーストラリア,等で演奏。国際的に活動。