第74回 未来構想フォーラム
〰 アフリカ市民と心の通う真の協力関係を求めて 〰
パンフ・word ポスター(color) (白黒 ) アフリカ情報/プログラム
Photo&Memo
来る㋄26日〰30日、横浜市にて第4回TICAD(アフリカ開発会議)が開催されるに当たり、
今回、皆様と共に、望ましい国際協力の未来像をアフリカに焦点を絞って検討いたした
いと存じます。
ご存じの通り、わが国の国際協力は、政府主導から市民主導へ漸次移行しています。
これは国益最優先の政策が相手国の共感を得られないばかりか、投資の割には効果も
上がらず、自国民の共感さえ得られないためです。特に現地での賄賂、日本企業への
利権誘導の一時的事業はわが国の威信を大いに失墜せしめています。もっと人類普遍
の高邁な理想に日本がどう貢献するか、国益とのバランスを再検討すべき時と思われます。
このような反省の中から、現地の人々と同じ目線で、現地のニードを酌み、より永続的な
プロジェクトの可能性の高い、NGOの役割が注目されるようになっています。アフリカの
国際協力の例で見ると、TICAD市民社会フォーラムの活動は、未来の日本の国際協力の
あり方を示すモデルと言えるかも知れません。
長年の封建時代、官尊民卑の伝統の強いわが国は先進諸国や国際協力諸機関と比べ、
国際協力へのNGOの評価が極端に低く、抜本的対策が必須です。
時代は物づくりのゼネコンから、社会造り、人材育成を請け負えるNGO、NPOの育成を急務
の課題としています。市民の自覚と共に、このための大学、企業、メディア、政府等の役割が
問われています。
今回、TICADに国連代表として参加される池亀氏のご発題を元に、長年、アフリカとの国際
協力に努めているNGO代表、元大使、アフリカ人と結婚した日本人、日本人と結婚した
アフリカ人、アフリカへの国際協力に関心のあるボランティアの皆様等、世代、国境、
イデオロギーを超えて、共に、真に実りある国際協力の可能性を探りたいと存じます。
各位のご参画を心よりお待ち申し上げております。
平成20年 5月吉日
「アフリカ国際協力市民フォーラム実行委員会」
NPO法人 未来構想戦略フォーラム/ 市民国連(GCI)
記
名 称:
「TICADの提言をどう生かすか?」
日 時:2008年(平成20年)6月2日(月)午後6時10分~9時10分
場 所:東京都南部労政会館第5-6会議室 (Tel:03-3495-4915)
次 第:
開会の辞: 実行委員長 6:10〰6:15
第1部:講演の部 6:15-7:15
国連事務総長特別顧問室シニア・アドヴァイザー,
アフリカ担当;TICAD国連代表 池亀 美枝子 氏
外務省JPOプログラム(外務省・国際機関派遣制度)女性採用第1号。東京女子大卒、カナダの大学、1980年、ストックホルム大学国際大学院卒、FAO(国際食糧農業協会)プログラムオフィサー、アジアの食糧問題(ブータン、パキスタン)に取り組む。
1990年、国連本部。1992年、国連総会で日本がイニシアティブをとってアフリ カ支援を行う枠組み、TICAD(アフリカ開発会議)の創設を宣言した時、国連が共催を申し出て、両者をつなぐ交渉役として池亀氏に白羽の矢が当たる。1993年4月から7カ月間日本の外務省に出向。以後アフリカ関係の役職につく。国際公務員として25年間、勤務、現職は12番目の職場。
その間、マンデラ元大統領夫人グラチャ・マチェールさん( モザンビークの大臣経験者)との親交、現リベリア大統領ヘレン・ジョンソン・サリフさんとUNDP(国連開発計画)で協働。世界中が息を飲むような女性たち と実践を重ねてきた。
(吉田鈴香氏・評)
カンサス大学准教授 元;ジンバブエ公使,
国連農業開発基金副総裁 柴田 孝男 氏国際基督教大学(ICU)卒,外務省経済協力局,スウェーデン公使, 国連日本代表部参事官, ジンバブエ公使,カンサス市総領事歴任,京都議定書交渉には、作業部会議長として活躍
休憩(展示:各NGOとの交流)
コメント:Emmauel Goued Njayick 氏 アフリカ開発銀行、国連本部人事部、経済社会局を歴任。アフリカから見たTICADについての報告書を作成
佐川守正・
比味子 氏ミニ・コンサート「アフリカへ愛を込めて」
アメージング・グレイス, この素晴らしき世界佐川守正(さがわもりまさ)バリトン
国立音楽大学声楽科卒業,同大学院オペラ専攻科修了,イタリア政府奨学金留学生ボローニャ音楽コンクール・フィナリスタフランスにてオペラデビュー。
帰国後は二期会を経て劇団四季公演「キャッツ」「オペラ座の怪人」「ジーザス・クライスト・スーパースター」などメインの役を演じて退団、現在フリーで活動。
佐川比味子(さがわひみこ)メゾ・ソプラノ
フェリス女学院短期大学音楽学部声楽科卒業、同専攻科卒業,パリ・スコラ・カントルム音楽院卒業,子育てを終え本格的に歌う。現在夫婦でコンサート活動
水澤 心吾 氏 一人芝居 6千人のユダヤ人の命う 舞台・映画俳優・ボーカル・心理トレーナー:
1974年「劇団俳小」入団、1977年「天守物語」坂東玉三郎の相手役を勝ち取り、俳優の道を進み始める。以後、TVドラマ「不揃いの林檎たち,パート3」を始め,テレビ ,映画、舞台を中心に活躍。その傍ら,ハワイでビジョン心理学の創始者チャック・スペザーノ博士に学ぶ。その後、ニューヨーク・アクターズ・スタジオの演技メソッドと心理学を融合させた、独自のヒーリング心理学と演技メソッドを確立。現在、セラピストとしても活躍中。出演映画:トラック野郎,アゲインスト,序の舞、TV:赤穂浪士,長十郎天下御免等
第2部:パネル・ディスカッション 7:50-9:10
パネラー:
Dr. Jean Kenne The Dapad Foundation 理事長
「ケニア;植林、ルワンダ;VDF(油精製)活動」
山元雅信 氏(山元学校長)
「学生ボランティア「エコミュニティ・タンザニア」
岩井雪乃 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教授
目黒 紀夫 (めぐろとしお)東大農学生命科学研究科博士課程2年
八木あゆみ東大法学部3年阿部正次郎早稲田大学人間科学部2年
「アフリカ:エイズ・難民と医療奉仕 廣瀬輝夫博士
閉会の辞:
参加人数:160名
参加費: 1口千円 (余剰金は支援金としてアフリカNGO団体へ)
振 込先:東京三菱UFJ銀行 普通預金 吉祥寺支店(220) 口座番号2262400
共 催 : アフリカ国際協力市民フォーラム 実行委員会
(山元学校、ブルーアース、日本ビジネスインテリジェンス協会
ローハスクラブ、The Dapad Foundation アフリカ友の会,ほか)
NPO法人 未来構想戦略フォーラム / 市民国連(GCI)
連絡先:Tel&Fax: 0422-26-9155
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本1-28-3-209
e-mail; e-mirai@igtv.net URL; http://www.miraikoso.org
e-gci@e-gci.org http://www.e-gci.org/
公 募 内 容
1)実行委員会・実行委員の組織協力:
未来構想として会議の半分は責任を持ちますが、後を半分を諸団体及び個人の
ご協力の下に、実行委員会を組織します。今回の趣旨にご賛同でご協賛いたき、
国際協力にご関心ある団体、及び個人の方は事務局までご一報ください。
2) 内容面の協力:パネラー、コオディネーター、ご意見、活動報告、
パネル展示,ブース(会場の都合上10団体程度),ビラ配布、エンターテイナー
3) 運営事務局、及び当日の運営スタッフボランティア20名
(記録、レポート作成、進行、受付、接待、カメラ、会場、案内等)
アフリカ・TICADとは?
TNet http://www.ticad-csf.net/TNnet/index.html
TICAD市民社会フォーラム http://www.ticad-csf.net/old/
東アジア学生フォーラム http://leaf-japan.org/leaf/
THE DAPAD ONLINE NEWS http://www.dapadonline.tv/
1%貢献クラブ:http://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/1p-club/news/info200510.html
TICAD市民社会フォーラムの提言、提言要約
TICADシンポジュームスケジュール 日本語版 英語版
NGOScedule during TICAD 英語版
TICAD IV
2008年5月28〰30日(横浜市)、第4回アフリカ開発会議(TICADIV)開閉会式、
全体会合及び分科会Aの様子を、インターネットを通じてライブ中継を行います。
「国連を超えて:市民国連に期待するもの」
柴田 孝男
国連では市民の意見がでてこない現状問題点があります。実際に国連の活動に
従事したものとして、国連では国家の意見がでてくるので、結果的には政府が
相手になるのであります。私はアフリカに5、6年住んでおりました。アフリカでは国連の機関である、
農業開発に携わってきました。そこでは職業を作り出す仕事を行ってきました。
アフリカの象牙海岸(象牙を輸出してきた)他にも、ゴールド海岸、奴隷海岸
などが現在においても呼び名として残っています。これら、奴隷貿易などはその
一国の発展において、どれだけの負の影響力を与えたのかという問題が負の遺産と
して残っているのであります。アフリカは非常に過酷な歴史を通過して近現代を
迎えているのであります。私が携わったのは国連農業開発基金でありますが、
植民地と、宗主国との関係を変えていかなくてはならない問題を抱えているので
あります。そして現在、深刻な問題として挙げられるのが、HIV、AIDSで
あります。これは先進国、特にアメリカで発生した問題であるが、しかし、現在は
アフリカで蔓延している問題であります。このAIDSの影響を大きく受けたのが、
アフリカの中の保健衛生の環境の無い地域であります。歴史的に、社会的に成熟した
世界を創設できなかった問題が本当に現在のアフリカにとって、大きな問題となって
きております。AIDSの影響でアフリカの平均寿命が60歳から40歳ほどに落ちて
きている現状があります。社会に対して一番生産性を持った成人が歴史的には奴隷
問題、現在においてはAIDSの問題が大きな打撃を与えているのであります。
そして、アフリカに対して次に大きな問題が、AIDSによって両親を失ったAIDS
孤児の問題であります。12月1日はWorld AIDS Dayであり、世界のAIDSの問題を考え
ようという日であります。私はこの、国民の生活単位である村に入ってAIDSなどの
問題解決に携わっております。現在において、AIDSの問題は放っておけない問題と
なっておりますので、ぜひ、皆さん興味関心を持ってください。
2005年12月10日、第2回市民国連創出フォーラム
(第48回未来構想フォーラム)より
The DAPAD Foundation 「在日アフリカ外交官セミナー」
山本政務次官挨拶
平成11年11月19日、於:国連大学)
アフリカ各国駐日大使閣下の皆様、APADファウンデーションの皆様、
及び御臨席の方々、
本日は「在日アフリカ外交官セミナー」の開催を心よりお祝い申し上げます。私自身アフリカを
訪問した経験があり、以前より我が国とアフリカ諸国の関係に強い関心を持って参りましたので、
本日のセミナーの開会にあたり挨拶を申し上げる機会を得ましたことを誠に光栄に存じます。
わが国はアフリカの開発に対する支援は、国際社会が積極的に取り組むべき優先課題の一つ
との考えにより、国連等と共催で過去二度にわたりアフリカ開発会議、TICADを開催しております。
昨年10月の「第2回アフリカ開発会議会議」TICAD IIでは、アフリカにおける貧困の撲滅と世界経済
への統合を目指し議論が行われ、21世紀に向けた具体的目標を掲げる「東京行動計画」が採択
されました。
わが国は、その後もTICAD IIの成果を引き継ぎ、さらに育てて行くべく最大限の努力を行っている
ところです。8月のマレイシアでの「ヒッパロス・センター」の設立、同月末のケニアでの「TICADハイ
レベル債務管理セミナー」の開催はそうした努力の例であり、ごく最近では、先月末マレイシアで
「アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム」が、またJETROにより東京で「アフリカ展」が成功裡に開催
され大きな成果を挙げました。来週もザンビアで「東南部アフリカ地域別レビュー会合」が開催され、
教育と保健・人口に焦点を当て「東京行動計画」の実施につき議論が行われる予定です。具体的な
プロジェクトとしても、ガーナの研究所を拠点とした寄生虫対策の推進や、ケニアの大学を拠点とした
人造りの推進などの構想が進められています。
もとよりアフリカの国々の開発努力への支援は政府レベルのみで行われるものではありません。
アフリカ開発会議の意義や成果に共感した方々による、DAPADファウンデーションの活動は、我が
国全体としての対アフリカ支援を市民レベルを含む裾野の広いものとするという意味で、素晴らしい
動きであると考えております。
本日のセミナーでは、アフリカ開発における自助(セルフ・リライアンス)の精神がテーマになって
いると承知しております。我が国でも、明治維新の頃より自助の精神が非常に重んじられ、我が国の
発展を支える考え方となって参りました。一人一人の市民が創意工夫を発揮すること、及びそれを
可能とする制度をつくることは、何れの国にとっても経済・社会を持続的に発展させていく上で不可欠
なことであり、TICADプロセスでも、この考え方は「オーナーシップ」ということばで強調されています。
そうした意味で本日のセミナーのテーマとして自助の精神を掲げられた主催者の慧眼に敬意を表します。
我が国では近年の経済的な困難を克服し、再生を目指すための厳しい努力を進める中で、自助努力の
精神と自己責任の原則が改めて強調されています。本日、アフリカの外交官の皆様と共にこうしたテーマ
について考えることは、我々日本人にとっても有意義な機会になると信じます。
本日のセミナーは、現在日本で活躍中のアフリカ各国を代表する外交官の方々を対象とするものですが、
これらの方々には日本での生活及び勤務を通じてできるだけたくさん日本を知っていただき、力を合わせて
日本とアフリカとの関係を一層発展させていきたいと考えています。
そうした意味で、今回の催しは各国外交官の方々に、アフリカの開発に心を砕いていらっしゃる市民の
方々の多様な意見に耳を傾けていただく良い機会であると思います。各国大使の方々にも御意見を皆さん
に開陳していただき、セミナーを盛り上げながらこのような貴重な機会を十分に楽しんで頂ければと思います。
最後になりますが、本日のセミナーが実り多いものになりますことをお祈りすると共に、今後もDAPAD
ファウンデーションが日本とアフリカ交流に貢献され、着実な成果を挙げられますよう期待しつつ私の挨拶
とさせていただきます。 (外務省広報・演説より)