web サイトより
話し手:スタンフォード大学・アジア太平洋研究所
医療政策比較研究プロジェクトアソシエート・ディレクター 西村 由美子 氏
聞き手:医療経済研究機構 専務理事 岡部 陽二
今回は、医療社会学がご専門のスタンフォード大学・アジア太平洋研究所
医療政策比較研究プロジェクト アソシエート・ディレクター 西村 由美子氏を
お招きし、医療社会学、医療情報処理のIT化、レセプトデータと情報公開、国際
比較研究のあり方など米国での最新の状況を踏まえたお話をお伺いしました。
○医療社会学について
〜日・米・英の手術件数に関する国際比較研究から〜
○ 医療情報処理のIT化
○レセプトデータと情報公開について
(取材/編集 山下)巻頭インタビュー[2003年6月26日]
(2003年9月医療経済研究機構発行「Monthly IHEP(医療経済研究機構レター)」
No.113 p2〜10 所収)
スタンフォード大学 アジア太平洋研究所医療政策比較研究プロジェクト
アソシエイト・ディレクター西村 由美子
2004 年1月22 日(木)、東京・六本木ヒルズで新春特別フォーラム『日米医療政策の
比較と製薬産業』を開催。講師は西村由美子先生。お茶の水女子大学・大学院人間
文化研究科博士課程を修了され、91 年からスタンフォード大学アジア太平洋研究所で
活躍されています。
西村先生のご専門は医療社会学。なかでも医療政策比較研究では第一人者です。長年に
わたり、アメリカ、日本、アジアの医療政策を比較研究してこられた経験をふまえ、表題
の『日米医療政策の比較と製薬産業』という枠を越え、ご自分の体験も織り込みながら講
演されました。
●アメリカ医療制度――改革の10 年間
●製薬産業が国民の健康に貢献するとき
●既存のデータの後利用で価値を産む (新春特別フォーラムより)
こうのとりのゆりかご 〜あなたは賛成ですか?反対ですか?
文責:西村由美子(パワー・インタラクティブ 経営管理室)
こんにちは。経営管理室の西村です。
パワー・インタラクティブでは、毎週水曜日にノー残業デーを実施しています。
Webディレクターやデザイナーという職種は、ご多聞にもれず納期との闘いの仕事
ですので、ついつい遅くまで仕事をする日々が続いてしまいがちです。そこで、
経営管理室の方から、ノー残業デーの毎週水曜日は社内全体でなるべく残業
せずに定時で退社しましょうという呼掛けとともに、皆さんが少しでも気分転換に
なればという意味も込めてその時の私が気になるニュースや伝えたいことなどを
社内のメーリングリストで送っています。
今回は、「こうのとりのゆりかご」について取り上げてみました。
熊本のある病院で「こうのとりのゆりかご」という赤ちゃんポストを設置する
計画があります。病院の外壁に扉(縦45cm横65cm)を設けて体温に近い
36度に保たれた保育器を置き、新生児が置かれると院内のブザーが鳴っ
て医師たちが駆けつけるしくみ。
背景としては、この病院は4年前から予期せぬ妊娠に悩む人の相談に乗る
「妊娠葛藤相談」を行なっており、養子縁組斡旋事業者と連携して養子縁組を
支援していますが、その中で誰にも言えずにいる中学生もいて、この相談が
なければ産んだ赤ちゃんを捨ててしまったであろうと思われる深刻な事例が
いくつかあり、実際昨年から県内で捨て子事件が相次ぎ、命を落とすケースが
あったということで、命を救う為に設置を決めたらしいです。
「捨て子の命を救う」目的ですが「保護責任者遺棄罪の幇助に当たるのでは」
との声もあります。ですが赤ちゃんポストに入れるのは「安全が確保される場所
に置くこと」なので同罪には当たらないと法学者。
ドイツでは赤ちゃんポストがハンブルクの保育園に6年前初めて設置され、今では
約80か所の病院や保育園に導入されています。ポストに入れられる赤ちゃんの
数は1年に約40人とのこと。キリスト教の伝統なのか、恵まれない子を引き取る
例が多いのに比べ、日本では施設の要保護児童は32,000人に対し家裁に申し
立てた養子縁組は年2,000件足らず。
いろいろと問題があるかもしれませんが、何よりも大切な命に変わりはなく、少子
化対策のためにも医療機関や児童福祉、法律専門家など連携し、専門機関をき
ちんと設置して、貴重な命を失くすことがないように、また、施設の子供たちが一
人でも多く家庭で幸せに暮らせるようにしていただけたらと勝手に思っています。
ちなみにこの病院に寄せられたポスト設置に関するメールは賛成31件、反対17件
とのこと。皆さんは賛成ですか、反対ですか。
・・・そういえば、毎週ある番組で必ず自然に涙が出てくるドラマがあります。ホーム
ページアクセス数2,000件を超え、年齢問わず賛否両論のある今話題のドラマ。見る
たびに改めて尊い命の重さを実感するとともに、生活が一変する決断を下した両親
と女の子の勇気に感服です。
第1回:前eコンセルボ社長の西村さんがゲストです。普通の主婦から、
アメリカでの研究生活、そして起業と、西村さんの様々な体験談がいっぱいです。
あなたのビジネスのヒントが見つかるかもしれません。
なお、今回の収録は昨年の12月に行われました。その後、2008年1月31日、西村さんは、
eコンセルボの社長を退任されました。
第2回は、病気の子供たちとその家族のために、小児病院の近くに宿泊できる
サービスを提供する「ロナウド・マクドナルド・ハウス」を日本に導入した話をはじめ、
西村さんの医療福祉に関する活動・想いが語られています。
第3回:医療問題を研究テーマに、スタンフォード大学にて、半年働く予定が
最終的には15年働いたという、西村さん。第3回は、アメリカでの仕事と生活に
ついて語っていただいています。
第4回:本読むのが大好きな西村さん。最終回では、西村さんの人生に
影響を与えた本など、さまざまな本について語っています。
興味深い書籍が満載です!
スタンフォード大学の西村由美子氏を加えた7人です。 主な研究方法は
次の3つです。 @ 関連文献の収集とその検討、A IDSに ...
1951年神奈川県横須賀市生まれ お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了
お茶の水女子大学助手を勤めるかたわら、実践女子大学、神奈川大学などで教鞭を
とっ た後、1989年に渡米。以来シリコンバレー在住。 1991年から2004年までは
スタンフォード大学アジア太平洋研究所に勤務。医療社会学を専門...
お茶の水女子大学、同大学院修了後、母校の助手をつとめるかたわら神奈川大学や
実践女子大学などで教鞭をとった後、1989年に渡米し、以来シリコンバレー在住。
1991年よりスタンフォード大学アジア太平洋研究所で医療問題の国際比較研究を
手がけるプロジェクトの立ち上げに参画し、研究員からプロジェクト・マネジャーまでを
歴任して2004年まで14年間勤務。
研究者としては米国、英国、日本、台湾をフィールドにとった医師の意思決定に関する
国際比較研究や、日米の病院および患者のミクロデータの解析、米国の医療制度・
政策の精緻な分析で定評を得たほか、医療情報システムの設計や構築に参画。
日本ではNTTサイバーソリューション研究所と産業医及び保健師のための予防医療
実施サポートシステムの開発を、オムロン株式会社と日本の民間企業が医療費情報
と健康診断情報の突合解析を可能とするためのDB ならびにアプリケーションの開発を
、またNTTデータ株式会社と共同で岩手県の27の県立病院をネットワークしての病院・
患者情報の共有・解析システムの構築実験を行った。
2004年に大学を辞してからは、シリコンバレーに新規ビジネスのプロダクションAugust
Networks, Inc.を設立して日米数社の企業の新規事業立ち上げに参画した後、2006年
8月に東京に株式会社eコンセルボを創業メンバーとして立ち上げ、今日に至る。
なお、スタンフォード大学在職中の90年代初めから、はじめ一人で、やがて日米に協力者
を得て各方面に働きかけ、故藤田田氏を口説いて日本にマクドナルドハウス事業のための
財団を立ちあげた。財団設立は1999年、最初のハウスが東京世田谷に開設されるたのは
2001年、現在までに全国に5つのハウスが建設されている。
こつこつマーケティングBLOGより編集